英語の基礎をしっかりと!英文構造を理解

英文の基本構造

学校でSVOとかSVを習ったことあるでしょうか?
私もそうですが、よく分からず覚えさせられてたな〜
と思う方も多いはずです!(私は記憶にすら無いくらい分からなかった!)

実は SVO SV SVC は英文を作る上では非常に重要です!
なぜかって、全ての文章がこの構造を持っているし、
どのパターンを使うかで意味が変わってしまうんですから。
しかも、改めてしっかりと見てみると意外とシンプル。
どんなに長い文章だって、土台の構造はたったの3つです!
英語って言いたいことによって3通りのパズルを使い分けて出来てるんだ!
と思っていただくのがオススメです。
これをキチンと理解していけば、
長い文章を読んだり、言いたいことを明確に伝えることだって
とっても簡単になりますヨ!

ですが、解説に入る前に以前の記事で紹介した

品詞(基本編)

の復習をしておきましょう♩
今からお伝えする英文構造は品詞との関わりがとても深い部分となります。
特に名詞・動詞・形容詞 のイメージが曖昧な場合は要復習!

 

復習できましたか?
では、ここから構造について詳しく解説していきます!
Are you ready??

 

英文構造で使われる記号(用語)って?

文法書や問題集の解説でよく “S” や “V” といった記号を目にすることがあると思います。
この記号、全部でたったの4つです。
S / V / O / C!
ただ、これって何を指しているか、どの品詞が来るのか分かりますか?
まずは基本のキからいきましょう!

S (主語/Subject)

ー名詞のみー

Sはズバリ主語を指します。つまり文の主人公ですね!
英文ではこの “S” がないと何も始まりません。
日本語でいうところの「誰が(は)」「何が(は)」に当たる部分です!
英語ではSubjectと言い、その頭文字を取って簡易的に “S” と表します。

日本語では主語を言わなくても意味を汲み取れるという素敵な特徴がありますが
英語ではその感覚は通用しません・・・(泣)
英文には必ず “S” (主語) が必要です!
そして、主語には名詞(or 代名詞)しか置けません!

よく使われる主語の代表格的なものには


というのがありますね!
それぞれ、文の主人公を務めてくれます。
もちろん、My friend(私の友人), Minami, Many people(たくさんの人) などといった
名詞も主語になれますよ!

 

V (動詞/Verb)

ー動詞のみー

Vは動詞を意味します。英語で言うと “Verb” です!
日本語文法では 述語 にあたり、文章の結論となる最重要ポイントです!
Sが〜〜〜です。Sが〜〜〜します。
の、「〜です」「〜します」の部分です

動詞の種類や役割については品詞の回で説明をしましたね!
補足をするとするならば、
VはSの動作を表したり(一般動詞)、Sとその状態を結ぶためのイコール(be動詞)として機能します。

日本語が起承転結であるならば、英語は結起承転とでも言いましょうか。。
何事もまず第一に結論に到達します。

 

O (目的語/Object)

ー名詞のみー

Oは目的語!英語で言うと “Object” です。
この ”O” には必ず名詞が入ります
なぜなら目的語とは、他動詞の対象物のことを指すからです。
他動詞の対象物ってどう言うこと?と思う方もいらっしゃいますよね?

他動詞の動作は何か名詞(モノ・人・事柄)が無いと
その動作が完結できないと品詞の回でお伝えしました。
例えば、「読む」「食べる」「欲しい」などです。
これらの動作は常に “何を?” を伝えなければいけません。
その 何を?= 動作の対象物” のことを英文法では “目的語” と呼んでいます

 

C (補語/Complement)

ー名詞・形容詞・前置詞+名詞ー

Cは日本語では補語と言います。英語では “Complement” 補足物と言う意味です。
この補語と言うワード自体はさほど重要ではありませんが、
“C” にどんな品詞を置けるのかをしっかりと頭に入れておきましょう!

ズバリ、Cになれる品詞はこの3つ!
名詞・形容詞・前置詞+名詞

これらが何をするのかというと、
基本の文構造で言うなら、S(名詞)の状態・様子を説明(補足)してくれます

Minami is a woman. 
[ S = C ]
Minami = 女性の状態ですヨ!

というように、直感的な状態の説明にCは欠かせません。

 

基本的な英文の形

英文は基本的に一方通行です。
矢印の向きは必ず “⇨” になることを頭に置いておきましょう。
日本語訳をしようとすると逆走したくなりますが、今はグッと堪えます。

S V

この <SV> はシンプルに
「 “ S ” は(が)  “ V ” する。」という文章です。
重要ポイントとしては、その動作が単体で(何を?=目的語 無しで) 成立する
と言うことです。

つまり??
SVとは 主語+自動詞のことだったんですね!

もちろん、文章を長くする要素としてSVの後ろにオマケ(副詞)を繋げることも可能です。
一度結論(述語=動詞)を見せてから補足情報(時や場所や理由 etc)を付け足してあげましょう。

例えば・・・
I walk. (SV)
I walk in a park. (SV + おまけ×1)
I walk in a park with my friends. (SV + おまけ×2)
I walk in a park with my friends for my health. (SV + おまけ×3)
I walk in a park with my friends for my health everyday. (SV + おまけ×4)
私は歩きます + どこで + 誰と + なんで + いつ

というように、SV を完成させた後は無限におまけを付けることが可能です♩

 

S V O

SVO とはつまり
「 “ S ” は(が)、 “ O ” を “ V ” する。」
という表現をしたい場合に使います!
<〇〇を〜する>と言う部分が重要ポイントです!

例えば、
「私は本を読みます。」や「彼はプレゼントを買いました。」といった
動作とモノが必ずセットになっていないと意味が成立しない文章です。
と言うことは・・・?
品詞の回でお伝えした 他動詞” は、この SVO で使うんですね!

SV同様に、SVOも一度結論を決めたら
その後にオマケ(時や場所などの補足情報)をつけてあげてもOKです♩

I read a book. (SVO)
I read a book every day. (SVO + おまけ×1)
I read a book every day after dinner. (SVO + おまけ×2)
I read a book every day after dinner in my room. (SVO + おまけ×3)

私は本を読みます + 頻度 + いつ + どこで
SVと同様により詳しくするために、必要なだけオマケをつけられます!

 

S V C

そして基本編のラストはSVC。
どんなことが言えるのかというと、
“ S ” は(が) = “ Cの状態/様子 ” です。 というように
動作ではなく、状態や様子を直感的に表します

イコールと言うワードでもうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
このSVC のV は基本的に be動詞 が使われます!

品詞の回でお伝えした “ be動詞 ” を使うのがこのSVC。
繰り返しになりますが、be動詞とはつまりイコールの役割でしたね!
このbe動詞(イコール)が S と C を結ぶ役目を果たします。

例えば
「私は教師です。」「日本は島国です。」「彼は部屋にいます。」
といった文章たちですね。
どれも何かが動作をしているわけではなく、
主語の状態や様子を伝えているなっと感じ取れたら大正解です。

I am a teacher. 私 = 教師
Japan is an island country. 日本 = 島国
He is in his room. 彼 = 部屋の中

SV / SVO 同様、もちろんこのSVCにもオマケをつけてOKですよ!

 

番外編 <SVCになれる一般動詞>


SVCにはイコールになれる “ be動詞 ” を使うと書きましたが
実はbe動詞以外にもイコールの役割を果たせる一般動詞が存在します。

get / become

上記の2つはよくbe動詞と同じように、そしてとっても頻繁に使われます。
若干のニュアンス差はありますが、基礎編としてはbe動詞とほぼ同じになれるんだな!
と思っていただいてOKです♩
get / become の他にもまだbe動詞のように使える一般動詞は存在しますが、
今回はこの2つでイメージを掴みましょう!


get / become 

He got hungry
→He(S) got(V過去形)hungry(C)

get (過去形 got) は手に入れる・ゲットすると言う意味で
イメージしている方も多いかと思います。
もちろん、SVO の形であれば、つまり “get” の次に目的語(名詞)が来ていれば
「〜を手に入れる」と言う意味で使いますが
SVCの形になってる場合、つまり “get” の次に形容詞が単体で来ている場合は
「手に入れる」ではなく、「イコール」の解釈をしてあげてください!

becomeはSVOもSVCも「〜になる」でイメージできるので
そこまで大きな違いがなく、分かりやすいかな?と思います。
become + 名詞(O) は「 “何か” になる」
become + 形容詞(C) は「 “〜の状態” になる」
です!

 


じゃあ、細かなニュアンスの違いは・・・?


be動詞ではイコールで結んだものが
“その時にCの状態で存在してる” と言うことを表せます。
つまり、前の状態がどうであれ、 “今は “Cの状態である” というのが
be動詞がもつイコールの感覚であるのに対し、
get / become “他の状態から変化した結果、今 ‘C’ と言う状態だよ!変化したんだよ!” と言う部分が強調されます、
と言うことを表します。

I was happy.  (私 = 幸せ)
I got happy.  (私 = 幸せになった)

I was hungry. (私 = お腹空いてた)
I became hungey. (私 = お腹空いてきてた)

感覚の違い、見えてきましたか?
 

おさらい!

SV <Sは~する>

・Vは自動詞
・自動詞の後ろの前置詞+名詞は文章をもっと詳しく説明するためのオマケ!


SVO <SはOを~する>

・Vは他動詞
・他動詞の後ろは名詞!つまり目的語=動作の「何を?」が絶対必要!

 

SVC <Sは = Cです / Sが = Cです>

・S と Cをイコールで結び、様子や状態を直感的に表す!
・Vはbe動詞もしくは一般動詞 “get” や ”become”!



今回はここでおしまいです♩お疲れ様でした!
なんとなくイメージできてきましたか??
この土台の組み合わせ(パズル) が英語を使う上でとっても重要!
なぜならどれを使うかで意味が変わってきてしまいますからね!
これらをさらに連結させるともっと幅広い表現が可能になります。
まずは軸足がグラグラしないように基礎的な部分をしっかりと詰めて、
様々な表現の文法に移っていきましょう♩

Have a nice day 🙂