関係代名詞・・・・?
関係詞代名詞、関係副詞、複合関係詞・・・といった文法用語を聞いたことはありますか?
中学高校で習ってきた方も多いかと思います。
では、この関係詞というジャンルの文法って、一体どういう時に使ったら良いでしょう?
使いたいシチュエーション、みなさんはイメージできますか?
答えは、名詞に補足や説明を付け加えたい時に使います!(=形容詞!)
パッと思い浮かんだ方、素晴らしい!
英語は、人やモノの名前など、名詞をとりあえず先に伝えてから
あと付けのように説明をしていくことで、相手に分かりやすい文章が出来上がります。
結論(トピック)が先に来る、というイメージですね!
日本語とは感覚が大きく変わってくるので、たくさん練習して
より自然な表現ができるようにしていきましょう!
関係詞の考え方
文法的なお話をすると、
関係詞(関係代名詞・関係副詞ともに)は形容詞として働きます。
形容詞とは、名詞の様子や状態を詳しく伝えるパーツでしたね!
この、関係詞では名詞の様子や状態を文章で説明することができるのです。
*形容詞の基礎を復習したい方はコチラ
どういうことかというと、
I went to the restaurant!「私、そのレストランに行ったよ!」
とだけ言ったとしても、 “レストラン” が漠然とし過ぎていて
「どれのことだ・・・?」
と、相手は疑問に思ってしまいかねません。
先ほどもお伝えしたように、
英語ではこのように疑問になりそうな表現はなるべく避けたいのです。
なので、
I went to the restaurant which you told me about before!
「私、この前あなたが教えてくれたレストランに行ったよ!」
のように、「そのレストラン」に “どの?” や “どんな?” を付け足せる関係詞の形を使って、
一発で相手が理解できる文章を作っていきましょう!
そして、関係代名詞・関係副詞と、2種類あるように思えますが、
・名詞の直後に置いて名詞を説明する形容詞である!
・大まかな作り方 = 名詞 + 関係詞(wh-) + SV(微妙な違いアリ!)
という基礎的な部分は同じと捉えてOKです。
説明したい名詞が何かによってどっちを使うかが決まる、と思ってください。
とはいえ、たくさんお伝えしたいことがあるので、関係詞節の基礎編は
・関係代名詞
・関係副詞
・発展編(前置詞+who/which・非制限用法)
・発展編(複合関係詞)
4部構成にしたいと思います。
今回は関係代名詞にフォーカスを当てて見ていきましょう!
who & which (関係代名詞)
それでは、「関係代名詞」と言われているパターンからいきましょう!
簡潔にお伝えすると、関係代名詞では “who / which” を使って
「人」/「人以外」の名詞を詳しく説明していきます。
要するに、名詞であれば基本的になんでも説明できます!
*細かいお話をすると、抽象名詞は対象外です。
日常会話であればそこまで気にしなくても良いですが、大学入試・TOEIC・IELTSなどの試験対策の方はマストで頭に入れておきましょう。
では、関係代名詞の作り方を見ていきましょう!とてもシンプルです!
絶対に押さえておきたい基本のパターンは以下です。
名詞 + who/which + SV〜
“本(私が買った)” のように
文章の中で、メイントピックである名詞を最初に言ってから
その直後に “who/which + SV〜(説明文)” を付け足してあげれば、もう完成!
who/whichは、メイントピック(名詞)が
「人」→ who
「人以外」→ which
で使い分けてあげてください♩
例えば、
“彼が英語を教えた子どもたち” → “子どもたち(彼が英語を教えた)”
“the children who he taught English”
“私が買った本” → “本(私が買った)”
“the book which I bought”
のように、トピック(名詞)と説明(SV〜)を “who / which” で繋ぎ合わせるだけ!
例文も見ておきましょう!
Yesterday, I saw a singer who you like.
「昨日、私はあなたが好きな歌手を見ました。」
Can you tell me more about the man who you saw yesterday?
「あなたが昨日見た男性について、もっと教えてくれますか?」
関係代名詞とは、which・whoを使ってモノや人を説明したい場合に使われます。
ここまで、感覚は掴んでこれましたか??
文法上の注意点
では、文法事項として重要なポイントをお伝えします!
ズバリ、who/whichの次にくるSV〜には必ず「名詞の穴(空席)」を作りましょう!
I like the soup which you made.
「私は、あなたが作ったスープが好きです。」
who/whichを使う関係代名詞ですが、who/whichの次のSV〜、文法的に何かが変ですよね?
そうなんです。made(make)は他動詞なのにO(目的語=名詞)がない!ですね・・・?
基本のSV/SVO/SVCとしては不完全ですが、関係代名詞のパーツとしてはこれで問題ありません!
この欠けている名詞が、名詞の穴です!
なぜかというと・・・・
関係詞の文章は
①I like the soup. ②You made the soup.
を “who/which” を使って1文にするための文法なんです。
そして、繰り返しの単語は言わなくても分かってしまうので
2回目は省略してしまおう!ということで、it等も使わずに
I like the soup which you made 名詞の穴 = the soup ←不要! .
↓
I like the soup which you made.
となっているのです!
これを応用していくと、
I know the man who lives in Germany.
ということも言えるようになってきます!
who の次に来るはずの “S” が無いですね??無くて正解です!
何が起きているかイメージできますか??
これは、①I know the man. ②The man lives in Germany.
という2つの文章を関係代名詞を使って合体させた形です!
“the man” についての説明は “The man lives in Germany”ですね!
whoやwhichで説明する場合には名詞の穴が必要なので
先ほどのようにダブっている名詞を消してあげましょう。
今回ダブっているのは “who” の後ろに来るSV〜の “S = the man”
したがって、 “the man who lives in Germany” = その男性(ドイツに住んでいる)
↓文章に戻すと
I know the man who lives in Germany.
「私はドイツに住んでいるその男性を知ってる。」
となります。
同じように、前置詞の後ろやbe動詞の後ろにも名詞の穴を開けることができます。
例えば、
Do you remember the performance which I participated in?
「私が参加した公演を覚えていますか?」
I am not the person who I was!
「私は以前の私とは違います!」
などなど・・・!
同じように名詞の穴を探してみると、意味合いも掴みやすくなってくるはずです 🙂
少し応用チックですが、慣れてきたら上記のような文章にもトライしてみましょう!
作文練習
では、最後に関係代名詞の基本を使って作文をしてみましょう!
ポイントは、 “名詞 + who/which + SV〜” ですよ!!
1. 私は彼が書いた本を読んだことがあります。
2. 彼らはよく、私が働くカフェにランチをしに来ます。
3. 私の友達はハリーポッターを演じる俳優に会ったと言っていた。
4. あのたくさんの人が並んでいる建物はなんですか?
5.昨日彼女が一緒に話していた女性は来年カナダで教師として働きます。
できましたか??
– 答え –
1. I have read the book which he wrote.
2. They usually come to the cafe which I work at.
3. My friend said that she(he) had met the actor who played Harry Potter.
4. What is the building which a lot of people are lining up?
5. The woman who she talked with will work as a teacher in Canada next year.
今回は関係代名詞の基礎を見てきました!
英語では先にトピックを伝えて、その後に詳しい説明をしていくことが自然な流れになっているので
この関係代名詞を使いこなして、より相手に分かりやすい話し方を意識していきましょう!
次回は関係副詞!