時制の重要性 -現在完了形-
「英語は時制がものすごく大事」
日本語だと感覚がすごく曖昧な時制ですが、英語では物凄く大事です。
現在形、過去形、未来形と別記事で説明していますのでCheckして見てください。
英語の時制を理解しよう | 現在、過去、未来、現在進行形わかりやすく勉強!
今回の記事では現在完了形にフォーカスしていきます!
現在完了形とは?
まず理解する上で最も大事なことは
過去形との違いをしっかり理解することです。
過去形が指す内容は過去のあるポイントで発生した出来事や事実のみです。
単純に “その時にとある出来事があったヨ!” と
過去のことをピンポイントで伝える感じです。
一方、この現在完了形とはザックリと “今までのいつか” を伝えます。
過去のある時点から現在の期間の中であった出来事で
現在との繋がりが大きいことを強調します。
同じ内容を過去形で言ってももちろん間違いではありません。
(過去の出来事には変わりないですもんね!)
ですが、仮に後ろを振り返ったら今までの軌跡が見えるとします。
その中の出来事として、
・現在にも繋がりが大きいこと
・1つのポイントで収まりきらないこと
・ポイントがいつなのか曖昧なこと
は現在完了形で表現した方がbetterです!
過去形だとサラッと1つの事実として言っている感じがします。
ルール!
“have(has) + 過去分詞形”
時制は動詞で変化させる。
ということは、皆さんバッチリ覚えていますか??
この現在完了形は
この動詞の部分に “have(has) + 過去分詞形” のペアが必ず必要です!
<NOTE>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
過去分詞は動詞が変化したもので、
~edがつくものや形が変わってしまう(不規則変化)ものもあるので注意!
Example
規則変化:“ed” を付けて過去分詞の役割にもなる動詞
・live (原形) →lived (過去形 / 過去分詞形)
・remember (原形) → remembered (過去形 / 過去分詞形)
不規則変化:まるっきり形が変化する動詞
・take (原形) → taken (過去形 / 過去分詞)
・write (原形) → wrote (過去形) → written(過去分詞形)
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文章の作り方
早速ですが have(has) + 過去分詞で文章を作ってみましょう!
今回言いたいのは
「私はカナダに3年間住んでます!」です!
英語を使う上で大切なのは日本語の順で考えないことです。
日本語と英語は語順が大きく異なります。
英語は以前にもお伝えした通り、基本的に結論が最初です!
日本語は述語(結論)が一番最後にきますよね?
「〜〜〜〜〜住んでます。」のように。
なので、以下のように文の捉え方を逆にしないといけません。
< 誰が 何する?(何を?) > + オマケ(どこ・いつ・どうやって・なんで…etc)
なので「私 住んでる + カナダに + 3年間」
のようにザックリとした日本語に置き換えましょう!
・主語?
→私は = “ I ”
・have or has?
→主語が “I” なので シンプルに “have”
(主語がHeやSheなど3人称単数の場合は “has”ですよ!)
・住んでるの過去分詞?
→ 「住む」は “live”
→ liveは規則変化動詞(ed形) なので過去分詞も “lived”
これらを合わせると
I have lived(SVの文章が出来ましたね!)
・オマケを付けて情報を補いましょう!
→場所は?=カナダ(の中)で! “ in Canada ”
→どれくらい?=期間を伝えるのは for + 期間! “ for 3 years ”
(期間などの言い方はまた後ほど出てきますのでご安心を!)
上記を全部使って全文書くとしたら・・・
I have lived in Canada for 3 years.
出来ましたか??
私はカナダに住んでいます。(単なる日常として) だとしたら
「住んでいる」=動詞 の部分は 現在形の “live” になりますね?
なのでシンプルに
I live in Canada.
日常としてカナダに住んでるんだなぁ、、という感じの印象です。
これに、“前から繋がっている(もしくは続いている)感”
をもっとアピールしたいとしたら完了形にしていきましょう!
現在完了形の用法?
現在完了形は以下の4つの意味があると
参考書などで見た方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、“完了用法” “経験用法” “結果用法” “継続用法”
という用法が文法事項としては存在します。
が、違いを覚えなきゃ!と思うと大変ですよね。。。
この先のパートでそれぞれの例文を見ていきますが
ネイティブスピーカー達も〜用法で使い分けている訳ではないですし
どの文章も共通点として、
<過去から現在への繋がり>ということがイメージできていれば、まずはOKです!
過去形との違い
過去形は読んで字のごとく過去の出来事。
行なったことをその時点や状況の話をピンポイントで伝えることができます。
つまり “その時点の話” にピンポイントで焦点を当てるイメージです。
“昨日” とか、 “2日前” とか “1年前”、 “友人と” などなど!
↑こんな感じでしたよね!
過去形は過去の出来事、過去のある時点の出来事に
くっきりとスポットライトを当てることというイメージです!
対して、現在完了形は “今” までの繋がりで
その出来事がより身近に感じられる文章です。
文字で見てみてもよくわかりませんね!
ですが、なんとなくこのイメージを頭に入れましょうね!
過去(ある地点) →→→ 現在も続く!時間は流れる →→→現在完了形
4つのイメージをしっかりと捉えよう!
日本の参考書や教科書で言われている
”完了用法”、”経験用法”、”結果用法”、”継続用法”
これらを元に例文を作ります。
結局は考え方は先ほどの現在完了形のイメージです
それを踏まえて見てみよう!
1. I have lost my bag.「バッグをなくした。」
2. I lost my bag.「バッグをなくした。」
・・・。ん?一緒じゃないですか!?
まずは過去形と現在完了形それぞれのイメージを思い出してみましょう!
過去形は過去のある時点の出来事をピンポイントにできるんですね!
そして現在完了形のイメージはこれです!
現在と過去がリンクしていて、
そして過去のある地点の過去から続いている。
要は過去のある時点からそのステータスが続いているんです。
この考え方を頭に入れておくと分かりやすくなっていきますよ!
結果用法
I have lost my bag.
バッグをなくした。→ ある時点から今も無いまま
その今も続いてるステータスにフォーカス!
過去形だと・・・?
I lost my bag.
バッグをなくした。
=ある時点で無くしたが、今はあるかもしれない。(実際はどうか分からない)
バックを無くした (出来事) ← 過去の出来事だけにフォーカス!
継続用法
I have studied English for 3 years
英語を3年間勉強しています!
過去形だと・・・?
I studied English in 2009.
私は2009年に英語を勉強した。
<英語を勉強>
勉強した← 過去にやった出来事 だけにフォーカス (=現在の状況は不明)
完了用法
“ちょうど〜した” というときも現在完了形を使用するんです!
I have just finished my work.
今ちょうど仕事が終わりました
( “just” をつけることで “ちょうど” をもっと強調できます!)
過去形だと・・・?
I finished my work.
仕事終わりました。
終わった ←この過去に終わったという出来事だけにフォーカス(今のことは分からない)
経験用法
I have been to Canada once.
私はカナダに一度訪れたことがある。
<NOTE>ーーーーーーーーーーーーーーーー
been は be動詞の過去分詞形。
「行ったことがある」と言いたい時は
goの過去分詞 goneではなく、been を使いましょう!
その場所に “be” = 存在したことがある!というイメージです。
帰ってきてないパターンは gone を使います!
go = 行く というステータスが続いているということは
行ったっきり戻ってきていないということになってしまいますね!
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過去形だと・・・?
I went to Canada before
私はカナダに前に行きました
過去の出来事だけにフォーカス
こうやって難しく言っていますが、
完了用法、経験用法、結果用法、継続用法
とはどれも “ある地点からの継続状態を表現している!”
このイメージを掴みましょう!
現在完了形の疑問文
現在形の疑問文の作り方は
HaveもしくはHasを前に出してあげましょう。
Canとか助動詞の形と似ていますね!
Can疑問形
You can play baseball.
→Can you play baseball?
can と S(you) をひっくり返しましたよね??
現在完了形も同様です。
Have/Has とS をひっくり返してあげましょう。
ここで注意なのは、過去分詞はそのままの形で残すことです!
こんな感じ!
You have played baseball. (肯定文)
↓
Have you played baseball? (疑問文)
そしてこの完了形にはよく出てくる副詞が存在します。
副詞復習→副詞(オマケ的要素)
現在完了形によく使う副詞たち
for + [期間]
〜間など期間を言いたい場合には forを使いましょう!
例えば3年間、5日間などです。
[期間] には 3 years / 5 days などの期間に関する表現を入れてあげましょう!
I have lived in Japan for 5 years.
私は5年間日本に住んでいます。
since + 過去のポイント
いつから?というスタート地点を言いたい場合には “since” を使います。
例えば、2020年から、5月からなどです。
プラス、sinceの後ろには文章(S+V)も置けるので、もっと詳しく伝えてあげることも可能です。
「私が20歳の時から」と言うとしたら
“since I was 20 years old” と言ってあげられます。
I have known him since we were young.
私は彼を私たちが若い時から知っています。
already:すでに、もう (肯定文)
I have already finished my homework.
私はすでに宿題を終わらせている。
yet:もう、まだ (否定形、疑問文)
He hasn’t come back yet.
彼はまだ帰ってきていない。
Have you had a breakfast yet?
まだ朝食とってないの?
ever:今までに、かつて (疑問文)
Have you ever been to Japan?
今まで日本に行ったことありますか?
あくまでベースですがこんな感じです!
まとめ
現在と過去で繋がっているステータスを言えるのが現在完了形。
過去のある地点からその状態が続いているんでしたね!
過去形とは違い、過去に起きた出来事をワンポイントでは表現できないので
より現在との関わりの深さが感じられます。
このイメージをしっかりと頭に叩き込みましょう!
英語では時制はかなり重要視されますのでしっかりと何回も復習しましょう!