倒置について
基礎的な文法を学んできた方は、「倒置」、見た事があるかと思います。
語順(S V)がひっくり返るアレですね!
ここに苦戦している方も多いのではないかと思います。
倒置するには、条件があります。
これさえ押さえてしまえば、倒置は怖くありません!
試験などでもチラホラ見かけますので、
Advancedを目指す方はマストで覚えましょう。
そもそも倒置とはなんでしょうか?
英語文法の世界で倒置とは、語順(主にSとV)が入れ替わること!
倒置の条件には大きく分けて2種類存在します。
・文法事項として必要
・意味を強調するため
まずは文法上必須の倒置。
いくつかあるのですが、今回はso / nor / neither を使った文章をご紹介します。
so / nor / neither
上記3つの単語は、+ V Sの形を取ることにより
直前の文に対して
So V S →「Sもそうである」
Nor/Neither V S→「Sもそうではない」
を表すことができます。
大学入試の合格発表での1コマ
A 私、受かった!!
B 私も!!
この一連ですが、 Bさんのセリフを“so”を使って表すとどうなるでしょうか?
A I passed the entrance exam!!
B So did I!!
↑このように言ってあげることができます。
Me, too. と同じようなニュアンスですね。
Neither/Nor も同様に作ることができます。
ちなみにNeither / Norどちらを使ってもOKです。
A 私、パクチー好きじゃないんだよね…
B 私も嫌いだわ~
先ほどと同じように、BさんのセリフをNor/Neither を使って表してみましょう。
A I don’t like Corianders.
B Neither do I.
「私もあなたと同じく、パクチー好きじゃない」
否定の意味に対して同意を示すときに、Neither/Norが使えます。
いかがですか?
リスニングや試験の文法問題で見た事ある方も多かったのではないでしょうか?
では、次に意味強調のための倒置
これはずばり否定を強めるときに使われます。
never / hardly / rarely / little / no / only / nor
否定の意味を持つ文章で
never / hardly / rarely / little / no / only / nor
などを使っている文章は倒置が起こることがしばしばございます。
倒置の方法としては
否定語を文頭に持ってくる→ S VをV Sに変える
続きの文はSの次にそのまま置いてあげます。
これで完成です!
I have never eaten such a delicious cheesecake!!
「こんなに美味しいデザート食べた事ない!」
この文章で、人生で1度も食べた事ない!をより強調したいときに
Never have I eaten such a delicious cheesecake!
のように、 “I have never” を “Never have I” の順に並び替えることで 「ない」の意味合いをより強めることが可能です。
The train begun to run no sooner than I had got in the taxi.
「私がタクシーに乗ったとたんに電車が来た」
電車が遅延でもしてたんですかね。
で、諦めてタクシーに変えたんだけど、ちょうど乗ったときに電車も動き出したんでしょうね(笑)
これを「乗ったとたんに!!」を強調して言いたいことありますよね?!
その時はこうしてあげましょう。
No sooner had I got in the taxi than the train begun to run.
まずthan を境に節が入れ替わり、
No sooner が文頭→そしてV Sの順に倒置が起きています。
どの倒置表現にも共通して言えることなのですが、特に長文読解にサラッと出てきますので
忘れないよう、頭の引き出しにいれておきましょう!
さて、皆さんお疲れ様でした!
仕組みが分かってくれば、戸惑った方も次から対応可能ですよね?
英語はパズルとして考えれば、複雑な文法もスムーズに見分けることができます。
一瞬で見抜けるように、普段から意識して練習していきましょう。
Have a good one;)