前置詞+関係詞?
ここまで、関係詞節の基礎となる関係代名詞・関係副詞を学んできました。
今回の記事では、発展編をお届けしていきます!
まずは基礎編の関係代名詞・関係副詞がしっかりと理解できていることが
とても重要なので、2つの文法的な違いが不安な方や関係詞ってなんだっけ?と思った方は
復習してから進みましょう!
関係代名詞
関係副詞
前置詞+関係詞
前置詞+関係詞と言われてもピンと来ない感じしますよね??
こんな文章を見たことはありませんか??
I went to a city in which the Picasso was born.
「私はピカソが生まれた町に行きました」
The boy with whom I played soccer was called Tom.
「僕が一緒にサッカーをした少年はトムと呼ばれていた」
このパターン、つまりwhichやwhoの前に謎の前置詞があるもののことを
前置詞+関係詞と言ってるんだな思ってください。
そして、この1ペアで今までの関係代名詞や関係副詞と同じ役割になれる!
と言うことを抑えておきましょう!
なかなか日常会話の中には登場しずらいパーツですが、
アカデミックな文章やフォーマルな文章では使われることが多いので
上級者を目指す方はしっかりと覚えておきましょう!
前置詞がwhich/who(m)の前にあるワケ
まずは先ほどの文章をもう一度見て見ましょう。
I went to a city in which the Picasso was born.
「私はピカソが生まれた町に行きました」
The boy with whom I played soccer was called Tom.
「僕が一緒にサッカーをした少年はトムと呼ばれていた」
この2つの文章、意味だけ考えると、こう言うこともできると思いませんか?
I went to the city which Picasso was born in.
The boy who I played soccer with was called Tom.
どちらも同じ意味の文章で、ニュアンスも大まかな構造も同じです!
ざっくりと説明すると、前置詞+関係詞の文章は
“the school which he went to”
“the toy which I used to play with”
“the day which you were born on”
“the woman who you had dinner with”
のように、 “名詞 + which/who SV〜” の
前置詞の直後が名詞の穴になる関係代名詞が元になっています!
最後に前置詞で終わるのってなんかスッキリしないし、付けるのすら忘れそうですよね?
このモヤっと感を少しでもなくすために、前置詞をwhichとwhoの直前に移動することができるんです!
これが、前置詞+関係詞が起きる理由なんです!!
ただし!1点だけ注意!
“who” の前に前置詞を持ってきたい場合には
whoではなく、必ず “whom” を使いましょう!
なので、先ほどのパーツを文章の中に入れると以下のようにできます。
I visited the school to which he went
I found the toy with which I used to play.
Tokyo Olympics started on the day on which you were born.
I know the woman with whom you had dinner.
というふうに文章を作ることが可能です。
なので、意味合いとしてはどちらを使っても変わらないですし、
日常では最後に前置詞を置いておくパターン(基本の形)を使うほうが多いです!
ですが、強いて言うならば、前置詞を前に持ってきた方が
聞こえ方や印象が少しフォーマルになる感覚があります。
前置詞+関係詞という形はあまり見慣れない形なので
なんだ!?となってしまう方も多いかもしれませんが
通常の関係代名詞を意味上の違いはないので
このスタイルに慣れてさえしまえれば怖いことは何もありません!
あえて言うなら、若干フォーマルな印象を与えることができる!といったところです 😉
中級・上級を目指す方はマストで使いこなしましょう!